進化占星術の真髄〜エゴ〜

ここでは、School of Evolutionary Astrologyにおいて“The Essence of Evolutionary Astrology”として紹介されている、進化占星術の核となる哲学・考え方をご紹介いたします。
また、記載文の多くは、『魂の設計図』にも含まれていますので、併せて参照していただければ幸いです。

〜進化占星術の真髄〜目次
1)進化について
2)魂
3)エゴ
4)魂の進化段階
5)未進化段階
6)コンセンサス段階
7)スピリチュアル段階
※未リンクのものについては、順次公開していきます

このシリーズはSchool of Evolutionary Astrologyのサイト上など一般に公開されている英語記事を翻訳し、ご紹介するものです。
引用・転載は、出典を明記の上、お願いいたします。

3)エゴ

魂が人間という形に飛び込んだ後に具現化するのが、「エゴ」と呼ばれるものである。エゴは、占星術では月に表わされている。エゴもまた、純粋なエネルギーであって、脳を開けてみても見えるものではない。

 魂のエネルギーが輪廻転生を経て、最終的に創造の源に還るまで持続されるのに対し、エゴのエネルギーは一つの人生を終えればそこで消滅する。これは、また先ほどの「波と海」の話に擬えることができる。この場合、海が魂を象徴し、波がエゴを象徴しているといえるだろう。そして、もちろん海である魂が波、つまりエゴをそれぞれの人生ごとに創り出しているのである。波が一つひとつ押しては引き寄せるように、魂が人生を創り出している間も、海は存在しているのだ。

 言い換えると、魂がそれぞれの人生で、出生時に創り出したエゴは、その人生を終えると、海(魂)に溶けて還るのである。このエネルギーは破壊されることなく、これを創り出した最初の場所に吸収されていくだけなのだ。よって、魂が創り出したエゴもそれぞれの人生独自の側面を持つことができるのである。

進化の乗り物としてのエゴ

 それぞれの人生でのエゴは、その時点での魂の進化意図に役に立つように──その人生で起こり得る現実や人生の課題に向き合い、魂が意図している進化を助けられるように──創り出される。

 それぞれの人生において、エゴは個性化した魂の側面を自己像として表すことができる。これは、スクリーンに映画を映し出す「映写機のレンズ」に例えるのが適当だろう。今もし映写機の後ろにフィルムがセットされ、スクリーンが目の前にあり、映写機のライトにスイッチを入れたとしても、レンズがなければ、スクリーンにはぼやけた映像しか映らない。レンズ抜きでは、映写機が映し出せるのは、ただのぼやけた光なのだ。

 よって、レンズというのは、フィルムに備わっている映像を焦点が合った状態で映し出し、くっきりとした形、輪郭を与えるのである。それと全く同じように、エゴがレンズの役割を果たすことで、魂の中に備わっている性質をくっきりと映し出すことができるのだ。この意識についての自然法則が、我々の自己意識、つまりは、「私」ということを認識させるのである。

 魂、つまり冥王星は、RNA、DNA、染色体、酵素などの遺伝情報に関わっている。それぞれの人生において魂こそが、人が人間の形で生まれてくること、また、その形を決める遺伝情報の決定要因なのだ。

 魂は、それまで辿ってきた進化成長の道程の続編として新しい人生を選ぶ。よって、人種、容姿、両親、生まれ育つ文化や家庭、持ちやすい感情のパターン、欲求、心理状態など、広い意味での「体質」は、全てこの遺伝情報に反映されているといってよいだろう。そして、それらは月が象徴するエゴ構造によって、「これが私」、「これが私に必要なもの」、「これが私が感じていること」、「これが私が学ぼうとしていること」といったように個々の人生において具現化されるのである。

 一つの人生における「死」が訪れたとき、既に述べたように魂が創り出したエゴは溶けてその創造の源、つまり魂に還っていく。しかし、魂もエゴもエネルギーであり、破壊することはできないとすると、肉体が死を迎えた後、魂はどこに向かうのだろうか。つまり、そのエネルギーはどこに行くのだろうか。

アストラルプレーン

 我々の多くが、「アストラルプレーン」という言葉や、天国と地獄について聞いたことがあるだろう。この言葉は我々が見ている現実と異なる現実や次元について示しているのだが、実際に異なるエネルギーの世界や、次元があるものなのだ。そして、単純にいってしまえば、この「アストラルプレーン」が我々の魂が物理的な人生を終え、旅立って行く先のエネルギー次元なのである。そして、この次元の物理的なエネルギー密度は地球上のそれとくらべて遥かに低い。

 物理的な死を遂げた後、魂はこのアストラルプレーンに旅立ち、終わったばかりの人生を振り返り、また別の人生に転生する準備、つまりはまた地球か類似の場所での次の人生への準備を始める。

 地球での人生を終えたとき、エゴが魂に還ることで、アストラルプレーンに魂が存在するときの意識の重心は、魂そのものとなる。地球のような物質的な次元で生きる我々の多くは、この意識の重心が「エゴ」に置かれているものだ。だから地上で生きる多くの人々は、全てのものから「分離」している感覚を持ち、よって「私」というエゴが意識の重心になってしまう。これがアストラルプレーンでは、魂が意識の重心となり、ある人生を終えた後、その人生のエゴは重心としてではなく、記憶として保存されるのである。

 そして、実はこのエゴの記憶というものが、魂にとっては重要なものなのだ。なぜならば、この記憶があるからこそ、直近の人生を振り返ることができ、また、その魂の進行中の進化意図に沿った次の人生への土台を作ってくれるからだ。新しい人生において、我々は常にその直近の過去世で達成した段階の続きを生きることになる。よって、このエゴの記憶は、新しい人生に向けて魂がどんなエゴ構造を創るべきかという原因と要素になるのだ。

 要するに、このエゴの記憶、つまり魂の中に保持された「イメージ」こそが、魂の進行中の進化を押し進める次の人生におけるエゴのベースとなるのである。占星術的には、これは冥王星(魂)と月のノード軸によって表される。月のサウスノードは、魂が保持しているこの過去世におけるエゴの記憶を象徴し、現世の月──現世におけるエゴ──を決定付けるのである。

 そして、月のノースノードは、発達しつつある魂のエゴを象徴しているといえるだろう。それは、魂が自らの進化のために必要としている、内側と外側で起きる体験の性質を表しているのだ。これはもちろん、現世を生きるうちに新しいエゴの記憶となり、現世を終えた時点で魂が来世に向けての土台とすることになる。

 読者の多くは、月がその人生における家族の起源とも結び付いていることを知っているだろう。それはつまり、魂が肉体的な死を迎え、アストラルプレーンに向かったとき、重要な家族の人々や、魂レベルで親しい人々に再会することも意味する。それが、多くの魂が地球のような場所での肉体的な人生に転生するときに、そういった家族などに出会い続ける理由である。

 そうすると、個人のエゴの記憶は、家族や一緒に転生してきている人々の記憶とも結び付き、そういった人々と一緒に記憶を作るという現象につながっていく。そしてこの結び付きと現象は、進化やカルマの必要性がなくなるまで続くのである。

School of Evolutionary Astrology元記事はこちら

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